A.有休(年次有給休暇)の自動付与が思い通りに働かない場合、
有休自動付与設定を確認することで解決する可能性があります。
このページでは、有休自動付与が働かない原因と、その解決方法についてご説明します。
こちらの方法で解決しない場合は、サポート窓口までお問い合わせください。
有休自動付与設定については「有休自動付与」をご確認ください。
目次
設定を保存した日はいつか
有休自動付与設定で「付与の実行:自動的に実行」に設定されている場合、
設定完了時点から過去に遡って有休を付与することはできません。
「自動的に実行」では、有休自動付与の設定を保存した翌日以降、付与の条件を満たしたスタッフに対して付与が実行されます。
そのため、過去の付与分については「休暇付与」画面から手動で付与を行うか、
「付与の実行:管理者が実行」に設定し、付与を行ってください。
休暇付与について詳しくは「休暇付与」をご確認ください。
付与の実行については「有休自動付与」をご確認ください。
有休自動付与履歴を確認する
休暇・申請管理→休暇管理→有休自動付与
画面上部の「有休自動付与履歴」ボタンから、有休自動付与履歴を確認することができます。
有休自動付与履歴では、有休自動付与が働いた履歴を確認することができます。
付与が失敗した場合は、その理由が表示されます。
検索条件設定を指定し、対象スタッフを検索します。
検索結果にスタッフが表示されない場合
前回自動付与が実行されてから、まだ1年以上経過していない可能性があります。
有休自動付与は、ひとりのスタッフに対して年に1回しか働きません。
そのため、前回の実行日以降に有休自動付与の設定を変更したり、スタッフの入社日を変更したり
していると、付与対象として判定されないことがあります。
例)2018年10月1日入社、6か月後(2019年4月1日)に10日分が自動付与された場合
最初の実行日の後、入社日を2018年9月1日に変更したとします。
すると、次の実行予定日は、入社日から1年6か月後の2020年3月1日になります。
しかし、2020年3月1日は、前回の実行日(2019年4月1日)からまだ1年が経過していないため、
自動付与は実行されません。
その場合、次回の実行日は、入社日から2年6か月後の2021年3月1日になります。
検索結果にスタッフが表示される場合
付与の可否(「OK」「NG」)の内容を確認します。
NGの場合、備考欄に付与が失敗した理由が記載されますのでご確認ください。
なお、NG判定された原因を解決しても、過去に遡って自動で再度付与が働くことはありません。
休暇付与から手動で付与する必要があります。
NGの理由
・入社日未設定のため
スタッフ詳細の入社日が設定されていない。
・自動付与対象外のスタッフ種別のため
付与条件(Aパターン・Bパターン)のスタッフ種別にチェックが入っていない。
・出勤率不足のため
付与実行日から過去1年間の出勤率(シフトが設定されている日に対して、労働がある日で計算)が
8割を満たしていない。
出勤率について
有休自動付与設定が「出勤率:1~80%」かつ
「アップロードした出勤率:使用しない」で設定されている場合、
出勤率が設定した数値を上回ったスタッフにのみ自動付与が働きます。
そのため、出勤率を算出できない状態では、自動付与を働かせることができません。
出勤率の計算方法
出勤率=1年間の「出勤日数」÷「所定労働日数(平日にシフトがある日数)」×100 |
出勤率を算出するためには、シフトの設定と1年間の労働実績が必要となります。
また、以下の条件があります。
・シフトありの有休/特別休暇取得日は、計算上の出勤日数に含まれる。
・シフトありの休日出勤は、計算上の出勤日数に含まれる。
・シフトなしの日に出勤した場合、計算上の出勤日数には含まれない。
・休職設定で休職期間を出勤率の計算に含める・含めないの設定が可能。
出勤率を正しく計算できない場合
以下の状態では、出勤率の計算を正しく行うことができません。
・ジョブカン勤怠管理を導入して1年以内
出勤率はシフトがある日に対して何日出勤しているかをもとに算出しているため、
ジョブカン勤怠管理の利用を開始してから1年以内かつ基本シフトを利用している場合は
うまく付与が行われない場合があります。
基本シフトは締め処理をしていない過去のシフトにも反映されるため、
導入開始から1年間は「シフトが入っているが出勤していない日」が多くなることがあります。
その場合、正確に出勤率を計算することができません。
・シフトを利用していない
シフトの設定がない場合、所定労働日数を集計できないため、出勤率を計算することができません。
解決方法
・「出勤率:無視する」に設定を変更する
「出勤率:無視する」に設定されているとき、Aパターンでは所定労働日数や実際の出勤日数に関わらず、入社日から計算される勤続年数のみを判断基準として付与が働きます。
Bパターンでは、「付与日数の基準:年間労働日数」であれば、勤続年数と1年間の実労働日数が基準となります。
・導入開始から最初の1年のみ、休暇付与から手動で付与を行う
1年分の勤怠データがそろい、正しく付与が働くようになるまで、休暇付与から手動で付与を行ってください。
このとき、不完全な勤怠データをもとにBパターンのスタッフへ自動付与が働き、
本来付与されるべき日数より少ない日数が付与されることがあります。
その場合は、休暇履歴閲覧・編集から自動付与された休暇の削除を行い、
あらためて正しい日数を手動で付与してください。
・アップロードした出勤率を使用する
シフトの設定や労働実績の登録を行うことが難しい場合、アップロードした出勤率を使用して
有休自動付与を働かせることができます。
「アップロードした出勤率:使用する」に設定し、休暇情報一括登録から出勤率をアップロードしてください。
詳しくは「アップロードした出勤率で有休を自動付与する」をご確認ください。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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