出勤管理→データ出力→法定外労働状況一覧
こちらの画面ではスタッフの法定外労働状況の一覧表示ができます。
法定外労働状況の表示は36協定設定の起算日・設定に従います。
ジョブカン勤怠管理における「法定外労働」とは、法定時間(1日8時間、1週40時間)を超えた時間を指します。そのため、実残業時間とは異なる数値となる可能性があります。
※グループ管理者の方が利用される場合、グループ管理者設定にて法定外労働状況一覧の権限の設定が必要です。
目次
法定外労働時間について
法定外労働時間は、法定労働の1日8時間、1週40時間を超えた時間が表示されます。
「所定時間・残業・深夜設定」の設定は影響しません。
この法定外労働時間に、「休日労働」(法定休日の労働)は含まれません。
※「休日労働」とは、休日設定で設定された【法定休日】に発生した労働時間を指します。
週の計算は起算曜日によって異なります。起算曜日を変更されたい場合サポート窓口にご連絡ください。
<計算方法>
①1日8時間超えの法定外労働を計算する「★」
②「週の労働時間の合計」ー「法定時間(40時間)」を計算する=「■」
③週40時間超えの法定外労働を計算する「■」ー「★」
【 日曜起算の場合 】
例1. 以下のような勤務をおこなった場合、土曜日の労働は全て法定外労働として集計されます。
曜日 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 計 |
労働時間 | 0 | 9 | 8 | 9 | 8 | 8 | 4 | 46 |
法定外(8h以上) | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
〃(週40h以上) | 4 | 4 |
<計算方法>
①1日8時間超えの法定外労働を計算する 1時間×2日= 2時間
②週の労働時間の合計(46時間)ー 法定時間(40時間)= 6時間
③週40時間超えの法定外労働を計算する 6時間ー2時間 = 4時間
例2. 以下のような勤務をおこなった場合、土曜日の労働は40時間を超えた時間のみ法定外労働として集計されます。
曜日 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 計 |
労働時間 | 0 | 6 | 8 | 9 | 9 | 8 | 4 | 44 |
法定外(8h以上) | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
〃(週40h以上) | 2 | 2 |
<計算方法>
①1日8時間超えの法定外労働を計算する 1時間×2日= 2時間
②週の労働時間の合計(44時間)ー 法定時間(40時間)= 4時間
③週40時間超えの法定外労働を計算する 4時間ー2時間 = 2時間
<留意点>
・打刻まるめ設定をされている場合は、まるめ後の時間で集計されます。
・打刻修正申請、残業申請、早出申請により出退勤時刻が変わると法定外労働時間も書き換わります。
・法定外労働状況の表示は36協定設定の起算日に従います。
36協定設定で起算日を変更した場合、法定外労働時間のデータは1度全て削除され、再集計されます。
再集計中にアクセスすると再集計中であるアラートが表示されます。
スタッフの法定外労働を一覧で確認する
法定外労働状況を一覧で確認する方法は下記のとおりです。
1.グループやスタッフ種別等を検索条件に設定し、表示をクリックします。
「並び順」より様々な条件順でも表示することが可能です。
2.表示ボタンをクリックしますと検索条件で設定されたスタッフの法定外労働状況が表示されます。
法定外労働時間が月45時間または年360時間を超えた場合、
又は、新36協定で設定した条件をもとに色での警告表示がされます。
複数の条件に合致した場合の優先度は以下通りです。
※新36協定が未設定の場合、「月45時間または年360時間を超えた場合」のみ警告表示されます。
それぞれの項目の説明は以下の通りです。
項目名 | 説明 |
今週 | 今週の休日労働を含む法定外労働時間の合計を表示します。 |
月間 |
今月度の法定外労働と休日労働それぞれの合計を表示します。 |
2か月 〜 6か月 | 2か月 〜 6か月の休日労働を含む法定外労働時間の平均を表示します。 |
年間 | 今年の法定外労働時間の合計を表示します。(休日労働含まない) |
特例月 | 月45時間を超える法定外労働時間が発生した回数を表示します。 |
また、それぞれの項目の条件は以下の通りです。
項目名 | 条件 |
警告表示色 |
|
今週 |
新36協定機能:36協定アラート通知条件設定 「1週の法定外労働及び休日労働が、所定の時間に達した場合に通知する」 |
|
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月間 | 45時間超(休日労働を含まない法定外労働) |
|
|
新36協定機能:36協定(特別条項) 「1か月 特別条項で延長することができる時間数」で設定された条件以上 (休日労働を含む法定外労働) |
|
||
新36協定機能:36協定アラート通知条件設定 「1か月の法定外労働及び休日労働が、所定の時間に達した場合に通知する」 で設定された条件以上(休日労働を含む法定外労働) |
|
||
2か月 〜 6か月 |
新36協定機能:36協定アラート通知条件設定 「2〜6か月の法定外労働及び休日労働の平均が、所定の時間に達した場合に通知する」で設定された条件以上 |
|
|
年間 |
360時間超(休日労働含まない) |
|
|
新36協定機能:36協定(特別条項) 「1年 特別条項で延長することができる時間数」で設定された条件以上 |
|
||
新36協定機能:36協定アラート通知条件設定 「1年の法定外労働が、所定の時間に達した場合に通知する」で設定された条件を超えた時 |
|
||
特例月 | 新36協定機能:36協定(特別条項) 「特別条項で限度時間を超えて労働させることができる回数」で設定された条件以上 |
|
|
新36協定機能:36協定アラート通知条件設定 「限度時間を超えて労働させた回数が、所定の回数に達した場合に通知する」で設定された条件以上 |
|
スタッフ別の詳細データを確認する
法定外労働状況で、スタッフごとの詳細データを確認する方法は下記のとおりです。
1.法定外労働状況一覧にてグループやスタッフ種別等を検索条件に設定し表示をクリックします。
2.表示ボタンをクリックしますと検索条件で設定されたスタッフの法定外労働状況が表示されます。
3.表示されたスタッフ名をクリックすると指定されたスタッフの法定外労働及び休日労働状況が表示されます。
例.36協定を以下のように設定すると法定外労働状況一覧は画像のように表示されます。
36協定(特別条項) | |
1日 特別条項で延長することができる時間数 | 4時間 |
1か月 特別条項で延長することができる時間数 | 70時間 |
36協定アラート通知条件設定 | |
1日の法定外労働が、所定の時間に達した場合に通知する | 2時間 |
1か月の法定外労働及び休日労働が、所定の時間に達した場合に通知する | 60時間 |
休日労働があった月度は「法定外労働」と「休日労働」の2つの時間が表示されます。
各表示の詳細は下記となります。
①当月の法定外労働時間
上段は法定外労働時間と休日労働の合計時間です。
下段は休日労働を含まない法定外労働です。
②年間の法定外労働時間
年間の法定外労働の集計には休日労働は含まれません。
③月ごとの法定外労働時間
上段は法定外労働時間と休日労働の合計時間です。
下段は休日労働を含まない法定外労働です。
法定外労働及び休日労働の月平均を確認する
法定外労働状況で、スタッフごとの月平均時間を確認することが可能です。
スタッフごとの詳細データを表示後、「法定外労働及び休日労働の月平均をまとめて見る」をクリックします。
月ごとの法定外労働時間とその平均時間が表示されます。
例.36協定を以下のように設定すると法定外労働状況一覧は画像のように表示されます。
36協定アラート通知条件設定 | |
2〜6か月の法定外労働及び休日労働の平均が、所定の時間に達した場合に通知する | 50時間 |
法定外労働状況を更新する
打刻修正等をした際にデータを更新するため、
各スタッフの月次出勤簿か出入詳細を指定日を開く必要があります。
上手く反映されない場合は、以下の方法で年度ごとに法定外労働状況を「更新」することが可能です。
1.右上のプルダウンから年度を指定して「法定外労働状況を更新する」をクリックします。
※指定した年度のデータは一覧に表示されません。
2.以下ポップアップが表示されますので「OK」をクリックします。
3.以下ポップアップが表示されますので「OK」をクリックします。
再計算に時間がかかるため、時間をおいてからデータをご確認ください。
法定外労働状況一覧をデータ出力する
集計された法定外労働状況について、データ出力が可能です。
データ形式はCSV、Excelが選択できます。
検索条件を指定し、「表示」後に画面下部からファイル形式をご選択ください。
ボタンをクリックすると、ダウンロードが始まり、
指定された検索条件に当てはまるスタッフのデータがダウンロードされます。
ダウンロード後のデータイメージ
ダウンロードできる項目は以下の通りです。
・スタッフコード
・スタッフ名
・メイングループ
・スタッフ種別
・各月度の法定外労働時間と休日労働の合計時間
・各月度の休日労働を含まない法定外労働時間
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
🔍関連ワード
時間外労働、法定外労働、36協定