出勤管理→就業規則アラート集計→労働状況
労働状況一覧では、労働時間に関するデータを集計・表示します。
就業規則アラート設定で設定したアラートが発出されている場合、該当の項目を色付きで表示します。
また、アラート発生までの残時間数、アラートを超過した時間数を確認することもできます。
このページでは、労働状況一覧の使い方をご説明します。
※ 労働状況一覧を利用するには、まず就業規則アラート設定で設定を作成し、 就業規則アラート紐付け設定で各スタッフに紐づける必要があります。 |
目次
労働状況一覧
出勤管理→就業規則アラート集計→労働状況
就業規則アラート設定で作成した設定にしたがって勤怠データを集計し、アラートを色で表示します。
労働状況一覧では、労働時間に関するデータを表示します。
スタッフの労働時間について把握することで、働きすぎ防止に役立てられます。
検索条件
検索条件を指定して【検索】ボタンをクリックすると、条件に当てはまるスタッフのデータが表示されます。
右下の【再計算】ボタンについては<再計算について>をご確認ください。
項目 | 説明 |
表示年月 | 表示する年・月度を指定します。 |
所属グループ、スタッフ種別 | スタッフの所属グループ、スタッフ種別で絞り込みます。 |
タグ | アラートの対象となっているスタッフを、スタッフ詳細で設定したタグで絞り込みます。 |
スタッフ名 | 特定のスタッフ1名を選択して絞り込みます。 |
在職・退職 | スタッフの在籍状況で絞り込みます。 |
表示数 |
1ページに表示する件数を選択します。 |
アラート設定名 |
就業規則アラート設定で作成した設定の名称で絞り込みます。 |
並び順 |
検索結果の並び順を選択します。 通常:スタッフ一覧の順に並べます。 スタッフコード 昇順/降順: 氏名 昇順/降順: メイングループ設定 順/逆順: スタッフ種別設定 順/逆順: |
以下は、各時間数にしたがって並べます。 ・月間労働時間 昇順/降順 |
データの見方
検索条件を指定して絞り込みをかけると、条件に一致するスタッフのデータが表示されます。
表のうち、色がついている部分がアラートの対象箇所になります。
データの集計・アラートの発出は就業規則アラート設定にしたがって行われます。
詳しくはこちらのヘルプページをご確認ください。
一覧の【詳細】ボタンから、スタッフ個人ごとのより詳細なデータを確認できます。
一覧
項目 | 説明 |
アラート設定名 |
就業規則アラート設定で作成した設定の名称です。 |
月間労働時間 | 1か月の実労働時間の合計を表示します。 |
労働状況 | |
特例月 | 「1ヶ月の設定超え労働上限」の時間数を超過した回数(超過した月が何回あったか)です。 |
週の設定超え労働時間 | 「1日の設定労働」を超えた労働時間と「1週の設定労働」を超えた労働時間のうち、どちらか多い方を週ごとに表示します。 アラート色がつくのは「1週の設定超え労働上限」を超えた週です。 |
深夜勤務時間 |
表示月度の深夜労働時間です。 |
設定超え労働時間 |
設定労働時間を超えた労働時間の合計や平均を表示します。 年間:1年間(アラート設定の適用期間)の合計を表示します。 月間:表示月度の合計を表示します。 2~6ヶ月平均:表示月度を含む直近2~6か月の平均を表示します。 |
アラートを超過した時間 | 上記「設定超え労働時間」行のうち、アラート基準を超えた項目について、超過した時間数を表示します。 |
アラート発生までの残時間 | 上記「設定超え労働時間」行のうち、まだアラートに達していない項目について、アラート発出までの残り時間を表示します。 |
月末予測 |
「勤務予想」にしたがって計算された予想労働時間です。 内設定超え: (+xx:xx): ※計算ロジックが「月間変形労働時間制」の場合は「-」が表示されます。 |
詳細
詳細画面では、スタッフ1人分の労働状況について詳細な情報を確認できます。
以下、見方をご説明します。
・検索条件
検索条件で表示年度、月度、アラート設定を選択して【表示】ボタンをクリックすると、
該当するデータが表示されます。
右下の【再計算】ボタンについては<再計算について>をご確認ください。
・月度集計情報
「月度集計情報」では一覧で確認できるものと同じ情報を、より見やすくレイアウトして表示します。
上段
項目 | 説明 |
特例月 | 1年間(アラート設定の適用期間)で「1ヶ月の設定超え労働上限」の時間数を超過した回数です。 |
月末予測 |
「勤務予想」にしたがって計算された、表示月度の予想労働時間です。 内設定超え: (+xx:xx): ※計算ロジックが「月間変形労働時間制」の場合は「-」が表示されます。 |
深夜勤務時間 |
表示月度の深夜労働時間です。 |
中段
項目 | 説明 |
週の設定超え労働時間 | 「1日の設定労働」を超えた労働時間と「1週の設定労働」を超えた労働時間のうち、どちらか多い方を週ごとに表示します。 アラート色がつくのは「1週の設定超え労働上限」を超えた週です。 |
下段
項目 | 説明 |
設定超え労働時間 |
設定労働時間を超えた労働時間の合計や平均を表示します。 年間:1年間(アラート設定の適用期間)の合計を表示します。 月間:表示月の合計を表示します。 2~6ヶ月平均:表示月を含む直近2~6か月の平均を表示します。 |
アラートを超過した時間 | 上記「設定超え労働時間」行のうち、アラート基準を超えた項目について、超過した時間数を表示します。 |
アラート発生までの残時間 | 上記「設定超え労働時間」行のうち、まだアラートに達していない項目について、アラート発出までの残り時間を表示します。 |
・月、日ごとの設定超え労働時間
就業規則アラート設定の起算日から始まり、月ごと・日ごとの設定超え労働時間を表示します。
アラート色がつくのは「1日の設定超え労働上限」「 1ヶ月の設定超え労働上限」を超えた日・月です。
「月度」の隣の「設定超え労働時間」の列には、各月度の合計時間を表示します。
計算ロジックが「固定労働時間制」「月間変形労働時間制」のとき、日付の列には「1日の設定労働」を
超えた時間数を表示します。
「1週の設定労働」も考慮した時間数を表示したい場合は、就業規則アラート設定の
「1週の設定労働時間超えを1日の設定超え労働時間に加算」にチェックを入れてください。
計算ロジックが「フレックスタイム制」の場合は空白になりますが、
「1ヶ月の設定労働時間超えを1日の設定超え労働時間に加算」にチェックを入れると、
「1ヶ月の設定労働時間」を超えた時間数を表示します。
日の超過・週の超過
計算ロジック:固定労働時間制、月間変形労働時間制
就業規則アラート設定で「1週の設定労働時間超えを1日の設定超え労働時間に加算」にチェックが
ついている場合、詳細画面のカレンダーに以下の影響があります。
・日ごとの時間数に「1週の設定超え労働時間のうち、1日の設定超え労働時間と重複しない分」を加算する。 ・「日の超過」「週の超過」の行を表示する。 |
「日の超過」「週の超過」行は、「1日の設定超え労働時間」の1週間分の合計よりも
「1週の設定超え労働時間」の方が多い週がある月にのみ表示されます。
計算方法
「日の超過」「週の超過」は以下のルールにしたがって表示されます。
また、法定休・公休の労働については、こちらの設定によって計算方法が変化します。
・「日の超過」には、1日の設定超え労働時間を表示します。 ・「日の超過」と「週の超過」を足した時間数は上段の「設定超え労働時間」と一致します。 ・計算ロジック:固定労働時間制 ・計算ロジック:月間変形労働時間制 |
以下、起算曜日が日曜日の場合の例となります。
例1)
・日曜日:法定休、土曜日:公休
・1日の設定労働:8時間
・1週の設定労働:40時間
・休日労働を設定外労働の計算に含める:公休のみ
・労働時間アラート通知条件設定:法定休にチェックあり
曜日 | 日 (法) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 (公) |
計 |
労働時間 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 70 |
1日の設定超え労働時間 (例:日8h越え) |
/ | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 12 (A) |
1週の設定超え労働時間 (例:週40h越え) |
/ | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 20 (B) |
一覧に表示される時間 | ||||||||
設定超え労働時間 | 10 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 10 |
30 |
日の超過 | 10 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 22 (A+法) |
週の超過 | / | / | / | / | / | / | 8 | 8 (B-A) |
「休日労働を設定外労働の計算に含める」で法定休が選択されていないため、
法定休は日・週・月ごとの設定超え労働時間の計算から除外されます。
一方で「労働時間アラート通知条件設定:法定休にチェックあり」であることから、
法定休の労働時間はすべて設定超え労働時間に加算されます。
そのため、日曜日の労働時間は10時間すべてが「日の超過」に表示されます。
次に、日・週ともに設定超え労働時間は月~土の労働時間で計算します(上記理由で日曜日が計算から
除外されるため)。
月~土曜日で毎日10時間ずつ労働した場合、例では「1日の設定超え労働時間」が毎日2時間ずつ計上されます(A)。
また、月~木曜日で総労働時間は40時間になり、金・土の労働時間はすべて「1週の設定超え労働時間」となります(B)。
このとき、金曜日に「1週の設定超え労働時間」が10時間あることになりますが、月~金の「日の超過」で2時間ずつ表示されていることで、計10時間の超過時間がすでに表に記載されています。
この場合、超過時間数を重複して記載することを避けるため、金曜日の「週の超過」は空欄になります。
土曜日にはさらに10時間の「1週の設定超え労働時間」が発生します。
このうち2時間は「日の超過」として記載され、残りの8時間が「週の超過」として表示されます。
例2)
・日曜日:法定休、土曜日:公休
・1日の設定労働:8時間
・1週の設定労働:40時間
・休日労働を設定外労働の計算に含める:法定休、公休
曜日 | 日 (法) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 (公) |
計 |
労働時間 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 70 |
1日の設定超え労働時間 (例:日8h越え) |
2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 14 (A) |
1週の設定超え労働時間 (例:週40h越え) |
0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 10 | 30 (B) |
一覧に表示される時間(固定労働時間制) | ||||||||
設定超え労働時間 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 10 | 10 |
30 |
日の超過 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 14 (A) |
週の超過 | / | / | / | / | / | 8 | 8 |
16 (B-A) |
一覧に表示される時間(月間変形労働時間制) | ||||||||
設定超え労働時間 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 18 |
30 |
日の超過 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 14 (A) |
週の超過 |
/ | / | / | / | / | / | 16 |
16 (B-A) |
日・週ともに設定超え労働時間は日~土の労働時間で計算します。
毎日10時間ずつ労働した場合、例では「1日の設定超え労働時間」が毎日2時間ずつ計上されます(A)。
また、日~水曜日で総労働時間は40時間になり、木~土の労働時間はすべて「1週の設定超え労働時間」となります(B)。
このとき、木曜日に「1週の設定超え労働時間」が10時間あることになりますが、
日~木の「日の超過」で2時間ずつ表示されていることで、計10時間の超過時間がすでに表に記載されています。
この場合、超過時間数を重複して記載することを避けるため、木曜日の「週の超過」は空欄になります。
金・土曜日にはさらに10時間ずつ「1週の設定超え労働時間」が発生します。
計算ロジックが「固定労働時間制」の場合、このうち2時間は「日の超過」として表示されるため、
残りの8時間が「週の超過」として表示されます。
計算ロジックが「月間変形労働時間制」の場合、「週の超過」は週の最終日にまとめて表示されるため、
土曜日に16時間が「週の超過」として表示されます。
月の超過
計算ロジック:フレックスタイム制、月間変形労働時間制
就業規則アラート設定で「1ヶ月の設定労働時間超えを1日の設定超え労働時間に加算」にチェックが
ついている場合、詳細画面のカレンダーに以下の影響があります。
・日ごとの箇所に「1ヶ月の設定労働時間」を超えた時間数を表示する。 ・「日の超過」「月の超過」の行を表示する。 |
固定労働時間制・月間変形労働時間制では「日の超過」行には1日の設定超え労働時間を表示します。
しかし、フレックスタイム制では「1日の設定労働」の設定が無いため、「日の超過」行は空白になります。
「月の超過」行には「1ヶ月の設定労働時間」を超えた時間数をそのまま表示します。
設定超え労働時間の数字が「年間」と「すべての月の合計」で違う場合
「月度集計情報」の表に表示される年間の設定超え労働時間(C)と
カレンダーに表示される月ごとの設定超え労働時間の合計値(D)は、一致しないことがあります。
例示の画像では、(C)よりも(D)の方があきらかに多い状態になっています。
このような場合、原因は就業規則アラート設定にあります。
「労働時間」タブの右側には、「法定休、公休」のチェックボックスが2か所あります((1),(2))。
このチェックボックスは、設定超え労働時間に休日労働をまるごと加算するか否かの設定です。
ここでチェックを入れず、ページ左側の「休日労働を設定外労働の計算に含める」でもチェックを
入れていない場合、休日の労働時間は、時間数に関わらず設定超え労働時間の計算に含まれません。
(1)は「1日の設定超え労働上限」~「2〜6ヶ月の平均設定超え労働上限」に、
(2)は「1年の設定超え労働上限」に影響を与えます。
例えば(1)の法定休にチェックをいれ、(2)ではチェックを入れない場合、
月ごとの設定超え労働時間(D)は、法定休の労働時間が加算されます。
一方で、年間の設定超え労働時間(C)は、法定休の労働時間を含みません。
このため、労働状況一覧で設定超え労働時間を確認したときに、
「年間の数字」と「すべての月を合計した数字」が一致しない、ということになります。
(1)、(2)でチェックボックスの状態をそろえて設定を保存し、再計算することで、
数字は一致します。
再計算について
就業規則アラート設定に変更を加えたり打刻を修正したりした場合、
変更内容を労働状況一覧に反映するためには、勤怠データの再計算を行う必要があります。
再計算は毎日日替わり時刻に、過去2か月分のデータに対して自動で実行されます。
変更を即座に反映したい場合や2か月よりも過去のデータを再計算したい場合は、
手動で再計算を実行してください。
手動での再計算は、以下の画面で【再計算】ボタンをクリックすることで実行されます。
ボタンを押す画面によって、再計算がかかる範囲が異なりますので、お気を付けください。
・一覧画面の【再計算】ボタン
【検索】ボタンをクリック後、画面に表示されている月度・スタッフ全員について再計算が働きます。
・詳細画面の【再計算】ボタン
該当スタッフひとりの1年間について再計算が働きます。
※ 処理すべきデータ量が多い場合、再計算が終わるまで時間がかかることがあります。
※ 再計算は労働状況一覧のほかに、勤務・休務状況一覧、勤務間インターバル一覧でも実行できます。
そちらの画面で実行しても、労働状況一覧のデータは更新されます。
データ・アラートが正しく表示されない場合
本来表示されるはずのデータ・アラートが正しく表示されない場合、以下の原因が考えられます。
・就業規則アラート設定を設定したあと、スタッフに紐づけていない。
就業規則アラート設定は、就業規則アラート紐付け設定でスタッフに紐づけることで
機能が働くようになります。
労働状況一覧についても、紐付けがなければデータは表示されません。
就業規則アラート紐付け設定を開き、紐づけが行われているか、紐づける設定を間違えていないか、
適用日が間違っていないかなどをご確認ください。
・就業規則アラート設定を変更したり紐づけたりしたあと、まだ再計算が働いていない。
アラート設定を作成し紐付けを行ったあと最新のデータやアラートが発出されるためには、
システムの再計算が働く必要があります。
紐づけ後にアラート設定を変更した場合も、再計算が必要です。
再計算は毎日、日替わり時刻に自動で実行されます。また、手動で実行することもできます。
詳しくは<再計算について>をご確認ください。
・出勤簿が更新されていない。
システムは上記の再計算の際に最新の出勤簿を参照します。
このとき出勤簿が更新されていない状態だと、最新のデータやアラートが正しく表示されません。
再計算を行ってもアラートが表示されない場合は、出勤簿を更新してください。
出勤簿は、日替わり時刻に過去2か月分が自動で更新されます。
手動で更新を行う場合は、管理者ページから出勤簿を開くか、出勤簿を更新したい月を指定して
勤務データダウンロードを行ってください。
勤怠データが集計され、出勤簿も更新されます。
その後、再度、再計算を実行してください。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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就業規則アラート設定、36協定、フレックス、固定労働時間制、変形労働時間制、勤務予想