ダブルトラックとは、年5日の有休取得義務の履行期間に重複が生じることを指します。
ジョブカン勤怠管理では自動的にダブルトラックを計算し、有休取得管理や年休管理簿に反映させます。
関連ヘルプ:
有休取得管理
年次有給休暇管理簿(年休管理簿)
目次
ダブルトラックとは
ダブルトラックとは「年5日の有休取得義務の履行期間に重複が生じること」を指します。
ジョブカン勤怠管理では、スタッフに10日以上の有休を付与した場合、「年5日取得義務対象者」と
判断します。
「年5日取得義務対象者」は基準日から1年以内に有休を5日間(要取得日数)取得する必要があります。
すなわち、基準日からの1年間が「有休取得義務の履行期間」となります。
前回10日以上の有休を付与してから1年以内にさらに10日以上の有休を付与した場合、
有休の取得義務とその履行期間が重複することになります。
この状態を「ダブルトラック」と呼びます。
基準日とは 年間の有休付与日数が10日以上の場合、付与日数の合計が10日に達した日が基準日となります。 |
ダブルトラックによる影響
ダブルトラックが発生した場合、要取得期限(要取得日数を取得すべき期間の最終日)と
要取得日数(期限内に取得すべき日数)が変化します。
要取得期限は最新の基準日の1年後となり、要取得日数は以下の計算式によって算出されます。
要取得日数の計算式:(基準日~要取得期限の月数)÷12×5=要取得日数 |
具体例
例)スタッフA(入社日:2019年4月1日)の場合
1. 入社日から半年後の【2019年10月1日】に10日の有休を付与される
この場合、【2019年10月1日】が基準日になります。
基準日~要取得期限は【2019年10月1日~2020年9月30日】となり、この間に5日間の有休を取得する
必要があります。
2. 翌【2020年4月1日】にさらに11日の有休を付与される
前回の付与(2019年10月1日)から1年が経つ前に10日以上の有休を付与されたため、
この時点でダブルトラックが発生することになります。
有休取得管理・年休管理簿には、【2019年10月1日】と【2020年4月1日】がどちらも基準日として
記載されます。
要取得期限は更新されて【2021年3月31日】となります。
新しい要取得日数の計算式は以下の通りです。
(基準日~要取得期限の月数)÷12×5
=(2019年10月1日~2021年3月31日の月数)÷12×5
=18か月÷12×5
=7.5日
参考画像)厚生労働省資料より
参考資料:厚生労働省 東京労働局「年5日の年次有給休暇の確実な取得」
https://www.mhlw.go.jp/content/000463186.pdf
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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有休、有休取得管理、休暇付与、年次有給休暇、年休