基本情報設定→就業規則設定→労働時間の抽出設定
「労働時間の抽出設定」機能は、労働時間を抽出する時間帯を任意に設定する機能です。
「労働時間の抽出設定」で時間帯を設定し、当該時間帯の労働時間を出勤簿一括ダウンロード・
勤務データダウンロードで集計できます。
主に給与計算に役立つ機能です。
このページでは、「労働時間の抽出設定」の設定方法をご説明します。
目次
労働時間の抽出設定
基本情報設定→就業規則設定→労働時間の抽出設定
「労働時間の抽出設定」で時間帯を指定して抽出設定を作成することで、出勤簿一括ダウンロード・
勤務データダウンロードを利用して「特定の時間帯の労働時間」を集計可能になります。
例えば、「夜間シフトは割増で給与を支払いたい。18:00~22:00、22:00~26:00、26:00~29:00の
それぞれで時給を変えたい」という場合、給与計算のために「18:00~22:00」「22:00~26:00」
「26:00~29:00」のそれぞれの時間帯での労働時間を集計する必要があります。
その場合、「労働時間の抽出設定」で各時間帯の設定を作成することで、時間帯ごとの労働時間を
集計できます。
設定方法
1. オプション設定「『労働時間の抽出設定』メニューを利用する」をONにする
基本情報設定→オプション設定→項目メニュー:基本情報設定
2. 時間帯を設定する
時間帯名・開始時刻・終了時刻を入力し、画面下部の「保存」をクリックして保存してください。
「平日/休日条件」では「平日のみ」「休日のみ」などの条件で集計する日を制限できます。
※ 自動休憩を「時刻で管理」で設定している場合、抽出設定の時間帯と休憩時間が重なったときは
集計値から休憩時間を差し引きます。「時間で管理」の場合は差し引かれません。
詳しくは注意事項をご確認ください。
項目 | 説明 |
時間帯名 |
設定の名称を入力します。 ※機種依存文字(環境依存文字)は使用できません。 |
開始時刻 | 抽出する時間帯の開始時刻を入力します。 |
終了時刻 | 抽出する時間帯の終了時刻を入力します。 |
平日/休日条件 | 労働時間を集計する日について、平日のみ・休日のみ等の条件を設定できます。 条件を設定しない場合、休日区分や曜日に関わらずすべての日について、当該時間帯の労働時間を集計します。 |
3. 出勤簿一括ダウンロード・勤務データダウンロードのフォーマットに項目をセットする
画像例)勤務データダウンロード
出勤簿一括ダウンロード・勤務データダウンロードでフォーマットを作成・編集します。
「労働時間の抽出設定」で設定した時間帯名が項目名として表示されます。
項目をフォーマットにセットし、集計を実行してください。
集計可能な項目は、出勤簿一括ダウンロード・勤務データダウンロードで同一です。
集計可能な項目 | 説明 |
[時間帯名] | 設定した時間帯の労働時間を集計します。 |
[時間帯名]回数 | 設定した時間帯に勤務した回数を集計します。 |
関連ヘルプ:
出勤簿一括ダウンロード
勤務データダウンロード
平日/休日条件
抽出設定は、「平日/休日条件」によって集計する日を限定できます。
平日/休日条件の種類と効果は以下の通りです。
平日/休日条件 | 説明 |
- | 休日区分や曜日に関わらずすべての日について、労働時間を集計します。 |
平日のみ | 平日のみ労働時間を集計します。 |
休日のみ | 休日(公休日・法定休日)のみ労働時間を集計します。 |
公休日のみ | 公休日のみ労働時間を集計します。 |
法定休日のみ | 法定休日のみ労働時間を集計します。 |
平日および公休日のみ | 平日および公休日のみ労働時間を集計します。 |
平日および法定休日のみ | 平日および法定休日のみ労働時間を集計します。 |
休日の前日(平日のみ) |
平日かつ「休日の前日にあたる日」のみ労働時間を集計します。 例)毎週土日のみ休日の場合 |
〇曜日 (公休日・法定休日以外でかつ平日シフトが設定されている日のみ) |
〇曜日にのみ労働時間を集計します。 ただし、平日かつシフトが設定されている日に限ります。 |
国民の祝日 (公休日・法定休日以外でかつ平日シフトが設定されている日のみ) |
国民の祝日にのみ労働時間を集計します。 ただし、平日かつシフトが設定されている日に限ります。 |
注意事項
・すでに締め処理済みの日付けに対して、締め処理以降に作成された項目は、正しい数値で
出力できません。
新しい抽出項目を使用して集計を行う場合、先に締め処理を解除してください。
関連ヘルプ:締め処理
・勤務データダウンロードでは打刻場所ごとに集計する機能がありますが、「労働時間の抽出設定」に
関しては打刻場所ごとに集計することはできません。
「打刻場所:指定なし」でダウンロードしてください。
・実際の時刻上は同じ時間帯であっても、早朝・深夜の勤務を集計する場合はそれぞれの時刻表記で
設定する必要があります。
例)「03:00~05:00」と「27:00~29:00」は同じ時間帯を指しますが、労働時間を集計するには 「03:00~05:00」の抽出設定では「27:00~29:00」の労働時間は集計できません。 また、自動で「03:00~05:00」と「27:00~29:00」の労働時間を合算することはできません。 |
・「時刻で管理」の自動休憩を設定している場合、抽出設定の時間帯と休憩時間が重なったときは
集計値から休憩時間を差し引きます。
自動休憩ではない通常の休憩時間の場合は、抽出設定の時間帯と休憩時間が重なっても、
集計値から休憩時間は差し引かれません。
・「時間で管理」の休憩時間やみなし勤務の休憩時間は、自動休憩であっても集計値から差し引かれません。
例1)自動休憩の休憩時間が「時刻で管理」の場合 休憩時間を時刻で指定している場合、抽出設定の時間帯と休憩時間が重なった際には 例2)自動休憩の休憩時間が「時間で管理」の場合 休憩時間を時間数で指定している場合、集計値から休憩時間は差し引かれません。 例3)就業規則設定の自動休憩設定で「自動休憩(ラインシフト)」を使用している場合 「自動休憩(ラインシフト)」を使用している場合、抽出設定の時間帯と休憩時間が重なった際には 例4)打刻で休憩時間を記録している場合 打刻で休憩時間を記録している場合、抽出設定の時間帯と休憩時間が重なった際には 例5)出勤簿上で編集済み、もしくは出退勤編集申請が承認されている場合 出勤簿を直接編集している場合や出退勤編集を申請・承認済みの場合、 関連ヘルプ:出勤簿で直接入力するとどうなりますか? 例6)みなし勤務シフトを設定している場合 みなし勤務シフトの場合、休憩時間を時刻で指定していても、集計値から休憩時間は差し引かれません。 |
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
🔍関連ワード
労働時間の抽出設定、深夜時間、深夜労働時間、特定時間帯、労働時間を集計する