休暇・申請管理→休暇管理→有休自動付与
有休自動付与を設定することで、各スタッフの勤続年数や出勤率に基づき、自動で有休を付与できます。
このページでは、年1回、指定した日に勤続年数に応じて有休を付与する方法をご説明します。
前提条件
有休自動付与を利用する場合は、各スタッフに入社日の登録が必要となります。
スタッフ詳細にて入社日を設定してください。
1.有休自動付与および入社日の設定をした翌日以降に条件を満たしたスタッフに自動付与されます。
2.過去に遡って自動で付与することはできません。
3. 自動付与機能で付与される有休の有効期限は、「2年間」もしくは「無期限」です。
4.有休自動付与はスタッフひとりに対して年1回のみ働きます。
次回の実行日は前回の実行日から1年経過している必要があります。
そのため、入社日やスタッフ種別を変更すると正しい日数が付与されない場合があります。
ただし、「入社時付与」はこの回数に含まれません。
5. 出勤率不足などで付与に失敗した場合、再付与は自動では行われません。
休暇付与画面より手動で付与を行ってください。
付与されなかった原因は、有休自動付与履歴で確認することができます。
目次
有休自動付与設定
年に1回、自動付与したい場合は以下のように設定します。
<有休自動付与 設定>
・有休自動付与 :利用する
・付与の実行:自動的に実行
・付与の間隔:年1回
・付与実行日設定:「1~12」月「1~31」日
・出勤率:1~80% or 無視する
出勤率の計算方法
出勤率は実際の勤怠データをもとに、以下の計算式にしたがって計算されます。
1年間の「出勤日数」÷「所定労働日数(平日にシフトがある日数)」×100 = 出勤率 |
また、以下の条件があります。
・シフトありの平日の出勤を計算上の出勤日数として数える。
・シフトなしの出勤は、計算上の出勤日数には含まれない。
・シフトの有無に関わらず、休日の出勤は計算上の出勤日数に含まれない。
・シフトありの有休は、計算上の出勤日数に含まれる。
・シフトありの代休・特別休暇取得日は「出勤率算出における各休暇毎の算出設定」で出勤率の計算に
含めるか否か選択可能(まったく設定が無い場合は全労働日数、出勤日数のどちらにも含まれない)。
・振休の取得日は、シフトの有無・休日出勤日の指定の有無に関わらず計算上の出勤日数に含まれない。
・休職期間を出勤率の計算に含めるか否かは休職設定で選択可能。
・オプション設定「[休暇]を労働時間に加算する」をONにしている休暇は、
シフトがある日に取得した場合、計算上の出勤日数に含まれる。
このとき「出勤率算出における各休暇毎の算出設定」は無視される。
付与の間隔:年1回
「付与の間隔:年1回」の場合、年に1度、付与実行日設定で設定した日に自動付与が実行されます。
付与の可否は、付与実行日の前日までの勤怠情報によって判定され、付与条件を満たしていない場合には
付与が行われません。
付与の間隔が年1回のとき、入社1年目のスタッフ用の自動付与日数設定が表示されます。
この設定により「付与実行日が来た時点で入社日から何か月経っていたか」で付与を
働かせることができます。
例えば、付与実行日が「4/1」、自動付与日数設定が上記画像の通りの場合であれば、
入社日が【2022/10/15】のスタッフは【2023/4/1】の付与実行日には勤続5か月となるため、
1年目用の日数設定にしたがって「8日」が付与されます。
次回の付与実行日【2024/4/1】には勤続1年5か月となるため、勤続1年の日数が付与されるはずですが
日数設定を見ると「1年」の欄は「0日」となっています。
そのため、1年目用の「11か月」に設定された「10日」が付与されます。
※該当勤続年数の付与日数が「0日」の場合は1つ前の勤続年数の日数が付与されます。
有効期間の開始日
付与有休の有効期間の開始日は付与実行日となります。
付与実行日が「4/1」、有効期間が2年間であれば、2023年度に付与される有休の有効期間は
【2023/4/1~2025/3/31】となります。
Aパターンの場合
Aパターンは主に週5日以上勤務するスタッフ種別向けの設定です。
付与条件は項目「出勤率」の設定によって変化します。
出勤率 | 付与条件 |
1~80% | 勤続年数、設定した出勤率 |
無視する | 勤続年数のみ |
例)付与の間隔:年1回、付与実行日:4/1、 上記画像の通りに付与日数を設定した場合
2019/11/1 入社→ 【2020/4/1】時点で勤続5か月のため日数設定「5か月」の「8日」が付与される
2019/6/15 入社→ 【2020/4/1】時点で勤続9か月のため日数設定「9か月」の「10日」が付与される
2019/4/1入社→【2020/4/1】時点で1年経過のため日数設定「1年」が適用となるが、
付与日数「0日」のため、「11か月」の「10日」が付与される
※該当勤続年数の付与日数が「0日」の場合は1つ前の勤続年数の日数が付与されます。
2018/9/1入社→ 【2020/4/1】時点で1年7か月経過のため、「1年6か月」の「11日」が付与される
Bパターンの場合
Bパターンは、主に所定の労働日数が週4日以下のスタッフ種別向けの設定です。
付与条件は項目「付与日数の基準」、「出勤率」の設定によって変化します。
付与日数の基準 | 出勤率 | 付与条件 |
年間労働日数 | 1~80% | 勤続年数、所定労働日数、設定した出勤率 |
無視する | 勤続年数、実労働日数 | |
所定労働日数区分 | 1~80% | 勤続年数、所定労働日数区分、設定した出勤率 |
無視する | 勤続年数、所定労働日数区分 |
・付与日数の基準:年間労働日数、出勤率:1~80%
入社して1年未満で付与が働く場合、【入社日から付与実行日までの期間の所定労働日数を算出し、
算出した所定労働日数を計算して12か月分で何日になるか】を計算します。
例えば、上記画像の通りに付与日数設定を行っているとします。
入社日【2022/10/15】、付与実行日「4/1」の場合、付与実行日時点での勤続年数は5カ月になります。2022/10/15~2023/03/14(入社日から5か月後まで)の所定労働日数が「100日」の場合、
計算式は以下の通りとなります。
(例) 100(日) / 5(か月) * 12(か月) = 240(12か月分の所定労働日数) |
算出された日数を付与日数設定の表に照らし合わせて、付与日数を決定します。
例の場合であれば、付与日数は「5日」となります。
ただし、設定した出勤率を達成していないスタッフには付与は実行されません。
・付与日数の基準:年間労働日数、出勤率:無視する
入社して1年未満で付与が働く場合、【入社日から付与実行日までの期間の実労働日数を算出し、
算出した実労働日数を計算して12か月分で何日になるか】を計算します。
例えば、上記画像の通りに付与日数設定を行っているとします。
入社日【2022/10/15】、付与実行日「4/1」の場合、付与実行日時点での勤続年数は5カ月になります。2022/10/15~2023/03/14(入社日から5か月後まで)の実労働日数が「82日」の場合、
計算式は以下の通りとなります。
(例) 82(日) / 5(か月) * 12(か月) = 196.8 → 197(12か月分の実労働日数) ※ 端数は切り上げられます。 |
算出された日数を付与日数設定の表に照らし合わせて、付与日数を決定します。
例の場合であれば、付与日数は「5日」となります。
・付与日数の基準:所定労働日数区分
所定労働日数区分に基づいて付与日数を計算します。
所定労働日数区分とは、「1週間当たり労働日数〇日、年間日数〇日」という区分であり、
スタッフ詳細からスタッフごとに異なる区分を設定できます。
例)付与の間隔:年1回、付与実行日:4/1、上記画像の通りに付与日数を設定した場合
・所定労働日数区分「5日/217日以上」
2019/10/1 入社 → 2020/4/1に「6か月」の「10日」を付与
2020/3/15 入社 → 2020/4/1に「0か月」の「0日」を付与
・所定労働日数区分「4日/169日以上」
2019/10/15 入社 → 2020/4/1に「5か月」の「5日」を付与
ただし、出勤率を1%以上に設定している場合、設定した出勤率を達成していないスタッフには
付与は実行されません。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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