有休(年次有給休暇)は、有休自動付与機能を設定することで自動で付与できます。
有休自動付与の挙動が想定通りにならない場合は、このページの記載にしたがって設定内容等を
確認してください。
こちらの方法で解決しない場合は、サポート窓口までお問い合わせください。
目次
有休自動付与がまったく働かない
有休自動付与を設定しても付与が働かない場合、以下の手順にしたがって確認を進めてください。
1. 有休自動付与の設定をいつ保存したか確認する
まずは、有休自動付与の設定を保存した期日について、貴社内でジョブカン勤怠管理のアカウントを
管理している方にお問い合わせください。
操作の履歴は管理者ページから確認することはできません。
必要に応じて、変更した期日をお手元に控えていただきますようお願いいたします。
有休自動付与は「付与の実行:自動的に実行」に設定していても、設定完了時点から過去に遡って
自動付与が働くことはありません。
「自動的に実行」では、有休自動付与の設定を保存した翌日から自動付与が働きます。
そのため、過去の付与分については「休暇付与」から手動で付与するか、
有休自動付与を「付与の実行:管理者が実行」に設定し、手動付与画面から操作を行う必要があります。
設定保存の期日がわからない場合・設定保存の翌日以降の付与について問題がある場合は
「2.」に進んでください。
2. 有休自動付与履歴を確認する
休暇・申請管理→休暇管理→有休自動付与→有休自動付与履歴
有休自動付与画面上部の「有休自動付与履歴」ボタンから、有休自動付与履歴に移動してください。
有休自動付与履歴では、有休自動付与が働いた履歴を確認できます。
自動付与が失敗した場合は、その理由が表示されます。
検索条件設定を指定し、対象スタッフを検索してください。
2-1. 検索結果にスタッフが表示されない場合
前回自動付与が実行されてから、まだ1年以上経過していない可能性があります。
有休自動付与は、ひとりのスタッフに対して年に1回しか働きません。
そのため、前回の実行日以降に有休自動付与の設定を変更したり、スタッフの入社日やスタッフ種別を
変更したりしていると、付与対象として判定されないことがあります。
例)入社から6か月、1年6か月、2年6か月……のタイミングで有休を付与する設定になっていて 最初の実行日の後、入社日を2018年9月1日に変更したとします。 |
2-2. 検索結果にスタッフが表示される場合
付与の可否(「OK」「NG」)の内容を確認します。
NGの場合、備考欄に付与が失敗した理由が記載されますのでご確認ください。
なお、NG判定された原因を解決しても、過去に遡って自動で再度付与が働くことはありません。
休暇付与から手動で付与する必要があります。
NGの理由 ・入社日未設定のため ・自動付与対象外のスタッフ種別のため ・出勤率不足のため |
自動付与された日数が間違っている
自動付与された日数が認識と異なっている場合、以下の手順にしたがって確認を進めてください。
1. 有休自動付与履歴を確認する
休暇・申請管理→休暇管理→有休自動付与→有休自動付与履歴
有休自動付与画面上部の「有休自動付与履歴」ボタンから、有休自動付与履歴に移動してください。
有休自動付与履歴では、有休自動付与が働いた履歴を確認できます。
付与日数が想定と異なる付与について、右端の「詳細」をクリックしてください。
詳細情報が表示されるので、スクリーンショットやコピー&ペーストなどで内容を控えてください。
2. 有休自動付与設定と照らし合わせる
該当スタッフに適用される有休自動付与設定と照らし合わせて、本来適用されるべき設定と
どこが異なっているのか確認してください。
異なっている項目によって、考えられる原因と対応方法は以下の通りとなります。
・勤続年数
適用された勤続年数と実際の勤続年数が合わない場合、以下の原因が考えられます。
>「有休自動付与用の起算日」を使用している
オプション設定「有休自動付与における付与及び勤続年数計算の基準」で「起算日」を選択している場合
勤続年数は「入社日から経過した年数」ではなく「起算日から経過した年数」になります。
起算日はスタッフ詳細の項目「有休自動付与用の起算日」で設定します。
オプション設定とスタッフ詳細をご確認ください。
なお、「起算日」を選択していても、「有休自動付与用の起算日」を設定していなければ
勤続年数は入社日に基づいて算出されます。
>入社日を変更した
自動付与履歴に表示される詳細情報は、付与実行時点でのデータです。
詳細情報に記載された入社日と現在の入社日が異なる場合、付与実行後に入社日を変更した可能性があります。
・実労働日数、所定労働日数(Bパターン)
Bパターンで適用された実労働日数、所定労働日数がご自身で計算した日数と合わない場合、
日数を集計する期間についてご確認ください。
Bパターンで付与の基準として使用する実労働日数・所定労働日数は、
「付与実行日の1年前~付与実行日の前日」の期間で集計します。
※ 入社から1年未満の場合は「入社日~nか月後の前日(例:入社から6か月で初回付与の場合、
入社日から6か月となる日の前日までの期間で集計する)」
出勤率について
有休自動付与設定が「出勤率:1~80%」かつ
「アップロードした出勤率:使用しない」で設定されている場合、
出勤率が設定した数値を上回ったスタッフにのみ自動付与が働きます。
そのため、出勤率を算出できない状態では、自動付与を働かせることができません。
出勤率の計算方法
出勤率を算出するためには、シフトの設定と1年間の労働実績が必要となります。
出勤率は実際の勤怠データをもとに、以下の計算式にしたがって計算されます。
出勤率=1年間の「出勤日数」÷「所定労働日数(平日にシフトがある日数)」×100 |
また、以下の条件があります。
・シフトありの平日の出勤を計算上の出勤日数として数える。
・シフトなしの出勤は、計算上の出勤日数には含まれない。
・シフトの有無に関わらず、休日の出勤は計算上の出勤日数に含まれない。
・シフトありの有休は、計算上の出勤日数に含まれる。
・シフトありの代休・特別休暇取得日は「出勤率算出における各休暇毎の算出設定」で出勤率の計算に
含めるか否か選択可能(まったく設定が無い場合は全労働日数、出勤日数のどちらにも含まれない)。
・振休の取得日は、シフトの有無・休日出勤日の指定の有無に関わらず計算上の出勤日数に含まれない。
・休職期間を出勤率の計算に含めるか否かは休職設定で選択可能。
・オプション設定「[休暇]を労働時間に加算する」をONにしている休暇は、
シフトがある日に取得した場合、計算上の出勤日数に含まれる。
このとき「出勤率算出における各休暇毎の算出設定」は無視される。
出勤率を正しく計算できない事例
以下の状態では、出勤率の計算が正しく働かない可能性があります。
・ジョブカン勤怠管理を導入して1年以内
出勤率はシフトがある日に対して何日出勤しているかをもとに算出しているため、
ジョブカン勤怠管理の利用を開始してから1年以内かつ基本シフトを利用している場合は
自動付与が働かない場合があります。
基本シフトは締め処理をしていない過去のシフトにも反映されるため、
導入開始から1年間は「シフトが入っているが出勤していない日」が多くなることがあります。
その場合、正確に出勤率を計算することができません。
・シフトを利用していない
日々のシフトが設定されていない場合、所定労働日数を集計できないため、出勤率を計算できません。
解決方法
・過去日付に対して打刻データを登録する
ジョブカン勤怠管理を導入して1年以内の場合、打刻情報の一括登録などを利用して
過去1年間の打刻データを登録することで出勤率を計算可能になります。
また、その場合、シフトが正しく登録されているかどうかもご確認ください。
・シフトを設定する
打刻データが存在しても、シフトが設定されていなければ出勤率を計算できません。
パレットシフトやシフト情報の一括登録を利用してシフトを設定してください。
関連ヘルプ:シフトを設定/作成する
・ジョブカン勤怠管理の導入開始から最初の1年のみ、休暇付与から手動で付与を行う
1年分の勤怠データがそろい、正しく付与が働くようになるまで、休暇付与から手動で付与を行ってください。
このとき、不完全な勤怠データをもとにBパターンのスタッフへ自動付与が働く可能性があります。
その場合は、休暇履歴閲覧・編集から自動付与された日数を削除し、正しい日数を手動で付与してください。
・アップロードした出勤率を使用する
打刻データの登録やシフトの設定を行うことが難しい場合、アップロードした出勤率を使用して
有休自動付与を働かせることができます。
「アップロードした出勤率:使用する」に設定し、休暇情報一括登録から出勤率をアップロードしてください。
詳しくはこちらのヘルプページをご確認ください。
・「出勤率:無視する」に設定を変更する
有休自動付与の設定を「出勤率:無視する」に変更することで、出勤率に関わらず自動付与が可能になります。
出勤率を無視する設定のとき、Aパターンでは勤続年数のみを判断基準として付与が働きます。
Bパターンでは、付与日数の基準が「年間労働日数」であれば勤続年数と1年間の実労働日数が、
「所定労働日数区分」であれば勤続年数と所定労働日数区分が付与の判断基準となります。
以上でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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有休(有給)の自動付与がうまくできません